COLUMN

金沢の行事菓子 氷室饅頭

2023.06.11

こんにちは。金澤福うさぎスタッフです。

ゆっくりと夏の気配が近づいてきましたね。
和菓子屋さんの店先には、夏を感じるお菓子が並ぶ季節です。

夏の和菓子といえば、葛粉を使ったつるんと食感の「水まんじゅう」や、
さっぱりと食べられる「水ようかん」、
色鮮やかな練り切りを金魚や川底で光る石に見立てて寒天に閉じ込めた「錦玉羹(きんぎょくかん)」などなど。見た目からも涼を届ける意匠が多いですね。

そんななか、この季節の金沢には、地元の人が必ず食べるといっても過言ではない
伝統的な和菓子があるのをご存知ですか?

今回は、金沢の夏の風物詩ともいえる和菓子—「氷室饅頭」をご紹介します。

毎年7月1日(旧暦6月1日)は「氷室の日」。

冬の間に貯蓄された雪氷が保管されている「氷室」という建物が開放され、祈願の儀式を行った後、
切り出された雪氷を付近の藥師寺に奉納する行事があります。

石川県内の和菓子屋さんには、ほんのりと色が付けられた素朴なお饅頭「氷室饅頭」が並びます。
地元の人はお気に入りの和菓子屋さんがあり、早い時期から事前予約をするのです。

当日は家族みんなで食べ、「今年の夏も無事乗り越えられますように・・・」と
大切な方の健康を願います。

諸説ありますが、地域によっては娘の嫁ぎ先に持参し親類縁者・近隣の方に
ふるまう風習も残っています。

そして、お饅頭の生地の色にも意味が込められています。

緑色は「健康・長寿」、白色は「清浄」、赤(薄桃色)は「魔除け」。

今年はどんな願いを祈って食べよう・・・そんな選ぶ楽しさが味わえるのも「氷室饅頭」の特徴です。

さて、この「無病息災」の願いを込めたお饅頭を食べる風習ですが、
はじまりは江戸時代と言われています。もちろん冷蔵庫もない時代。
医王山や倉谷に積もった新しく澄んだ雪を運び、城内に建てられた氷室で保管し、
将軍の元へ献上する際には溶けないよう工夫が施されました。
長い間保管された雪が「氷」に変わると、藁や竹を割いて用いた莚(むしろ)と笹の葉に包み、
桐の箱に入れられ、加賀前田家から徳川幕府へ約4日間をかけて献上されます。
五代藩主前田綱紀公は献上に携わるこの部下たちが昼夜の道中、何事もなく届けられるようにと、
安全を祈願して饅頭を供えたといわれています。
また、金沢の菓子屋・道願屋彦兵衛(どうがんや ひこべえ)という職人は城下街の人々にも普及できないかと考案し、雪氷の塊に見立てた白い生地のお饅頭にこしあんを詰めて完成させたともいわれています。

金沢銘菓の金澤福うさぎ、本店の店頭のみに並べられる「氷室饅頭」は現在、
3種類のお味をご用意しています。

・赤(つぶあん)、、、少し皮が残った大粒の大納言小豆をたっぷり。定番のお味です。

・白(こしあん)、、、甘さは控えめ。さらさらしたくちどけの餡を使用しています。

・緑(みそあん)、、、味噌と白あんのブレンド。ほのかな塩味が隠れ人気の理由です。

酒蒸しした生地は香り高く、食感はしっとり。大きさはそれぞれ手のひらサイズ。

個別にセロハンに包んだものと、10個入(白5個・赤5個)、20個入(白10個・赤5個・緑5個)をご用意しています。お日持ちは3日間で、店頭での販売期間は6月25日~7月1日まで。

どうぞ、ご来店をスタッフ一同お待ちしています!

今年の夏は金沢の伝統的な風習に触れてみませんか?

夏の金沢へお越しの際は、ぜひ「氷室饅頭」をお楽しみくださいませ。

和菓子に込められた歴史と文化、そして大切な人を想う心を、
皆さまと共に味わいたいと願っています。

【氷室饅頭について】
販売期間 6月25日(日)~7月1日(土)
■販売は福うさぎ本店のみ
■ご予約は福うさぎ本店にて承っています。
かなざわはこまち本店
〒920-0909 石川県金沢市袋町1番1号 かなざわはこまち1F
TEL:076-225-8200 営業時間 10:00~18:00

■氷室饅頭各種 1個 156円 
 氷室饅頭 10個入り 1674円(白5個/赤5個)
 氷室饅頭 20個入り 3348円(白10個/赤5個/緑5個)

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